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つくられた日本語、言語という虚構

「国語」教育のしてきたこと

鈴木義里 著

目次を少し摘んでも、刺激的な標題が並ぶが、その内容も、期待を裏切るものではない。
多言語に通暁するバイリンガルとしての著者ならでは切り口は、いつもながらに鮮やかで鋭く、その問題提起は普遍的ですらある。

装丁 工藤強勝
A5上製カバー240p

ISBN978-4-8421-0032-6 C3081
本体 2,800円
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目次

1――見取り図
1・1 はじめに
1・2 日本語の歴史を再考する
1・3 明治の言語状況にさかのぼる
1・4 「国語」教育
1・5 戦後教育の中の日本語
1・6 日本語の未来

2――日本語の歴史
2・1 言語の変化
2・2 現代日本語の変化
2・3 文字との出会い
2・4 カタカナとひらがな
2・5 漢文の世界
2・6 日本語史の流れ
2・7 日本語の近代
2・8 戦後の日本語

3――「国語」の創生と教育
3・1 明治国家の誕生
3・2 日本語に絶望した人びと
3・3 日本語と「国語」
3・4 文字の問題
3・5 翻訳漢語
3・6 カタカナ言葉の歴史
3・7 「文語」の問題

4――「国語」教育の形成過程
4・1 近代化と「国語」教育
4・2 大衆とエリート
4・3 明治の「国語」教育
4・4 大正の「国語」教育
4・5 昭和の「国語」教育
4・6 植民地の「国語」教育
4・7 戦争と「国語」教育

5――「国語」教育の戦後
5・1 戦後の「国語改革」と教育
5・2 学習指導要領
5・3 「国語」の時間
5・4 知識としての日本語
5・5 大学受験の「国語」
5・6 戦後直後の「過去問」
5・7 新制度の受験問題
5・8 団塊の世代以後
5・9 推薦入試と小論文
5・10 「国語」教育の将来


6――日本語の未来
6・1 「正しい日本語」という幻想
6・2 方言と標準語
6・3 「国語」から日本語へ、そして
6・4 外国人の日本語
6・5 言語の絶滅
6・6 日本語は生き残れるのか
6・7 英語の一元支配
6・8 内向する日本語

7――むすび


あとがき