続・源氏物語のなぞ飯村博 著
平成9年刊。
ISBN:4-8421-9705-6 C0395 本体 1524円 |
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目次
第一編 年立表に数年のズレがあった-「浮舟」の巻は「東屋」の巻に直結しない- 一 はじめに 二 粗筋 三 重大な矛盾 四 年ごろ 五 年経ぬる人、その他 六 年月もあまり昔を隔てゆき 七 うわさ 八 空白期間の影響 九 おわりに 第二編 寝殿の格子は光を通さない 一 通説は光を通す 二 『源氏物語』の格子は不透明 三 素朴な疑問 四 蔀はどこに使われたか 五 寝殿造りとの関係 六 サンドイッチ方式 七 格子と蔀の差は見た目の違い 第三編 源氏はなぜ「なにがしの院」を選んだか 一 「なにがしの院」と「あづかり」 二 なぜ某院へ行ったかに対する説 三 よりによって 四 「殿」の意味を疑う 五 私案「殿は二条院」 第四編 入口として使われた格子を考える 一 どうやって入ったか 二 経緯 三 簾垂は室内にあった 四 簾垂は室外にあった 五 一枚格子説 六 格子を放つ 七 「放つ」の用例 八 当夜の状況を想像する 九 私案「格子戸」 第五編 紫式部のケアレス・ミステイク? 一 匂宮の垣間見 二 確認 三 浮舟の出家の願い 四 灯影に見たまひしそれ 五 右近と名のりし若き人 第六編 『源氏物語』をどう読むか-「御法」「幻」の両巻に玉鬘に姿がない、をめぐって- 一 再び武田説を考える 二 手強い反論 三 玉鬘物語は「若菜」の巻で終わった 四 反論者側の理論 五 「にほふ」と「かをる」 六 「匂宮」の巻後記の傍証 七 第二の条件 八 認めるか認めないかによる差 あとがき |