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教育現場から生まれた画期的な文章論!

文章表現の四つの構造

栗原文夫 著

文章は「命題」によって統一されている、というのが〈命題の構造〉である。
また、文章には、二つ以上のものが互いに「違う」ものとして関係する面と、互いに「同じ」ものとして関係する面とがある。
これが〈対立の構造〉と〈類同の構造〉になる。
そして、文章は「抽象と具体」という関係を含み持つというのが〈抽象の構造〉である。
〈抽象の構造〉は、「違う」ものを「同じ」ものにし、「同じ」ものを「違う」ものにする構造でもある。(序章より)

四六判並製本カバー・328ページ

ISBN:978-4-8421-0783-7 C2081
本体 1,600円+税
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目次
序章 文章論と文章の構造  時枝誠記『文章研究序説』ほか
[第一部・文章表現の原理となる構造]
第一章 命題の構造 夏目漱石『坊ちゃん』ほか
第二章 対立の構造 寺田寅彦「科学と文学」
第三章 類同の構造 永田和宏『近代秀歌』
第四章 抽象の構造 暉峻淑子『豊かさの条件』ほか
第五章 四つの構造の全体像 猪木武徳『罪と罰』
第六章 提題化という作業 福沢諭吉『学問のすゝめ』ほか
第七章 差異化と類同化 中原中也「また来ん春」ほか
第八章 対立表現の諸相 太宰治『富嶽百景』ほか 
第九章 類同表現の諸相 柳澤桂子『遺伝子医療への警鐘』ほか
第十章 抽象と概念化 夏目漱石「現代日本の開化」ほか

[第二部・文章表現の原理の応用]
第十一章 文章の要約 吉川幸次郎『古典について』
第十二章 帰納と演繹 白洲正子『近江山河抄』 丸山真男「『である』ことと『する』こと」ほか
第十三章 比喩 須賀敦子『ヴェネツィアの宿』ほか
第十四章 象徴 磯田光一『鹿鳴館の系譜』ほか
第十五章 類推 村上春樹『走ることについて語るときに僕の 語ること』ほか
第十六章 逆説(パラドックス) 石垣りん「崖」ほか
第十七章 アイロニー(反語・皮肉) 清岡卓行「失われた両腕」ほか
第十八章 弁証法 宮沢賢治「永訣の朝」ほか
第十九章 沈黙 宮本常一『忘れられた日本人』 森鷗外「舞姫」・夏目漱石『こころ』ほか
第二十章 普遍化 柳田國男「清光館哀史」ほか