「これからの文学教育」のゆくえ田中実・須貝千里 編著
「声に出して読む」だけでいい?
装幀 近江デザイン事務所
2005年7月刊。 A5並製カバー496p ISBN:4-8421-0053-2 C3095 本体 3800円 |
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目次
「僕等の時代」宣言 須貝千里 Ⅰ 文学教育はどこにあるのか 今日の「教育改革」と「読むこと」の新たな可能性 浜本純逸・田中実・須貝千里 小説の〈読まれ方〉に対する〈読み方〉の提起、〈語り〉の問題 大槻和夫・田中実・須貝千里 Ⅱ 十七人の応答 A 日本文学協会国語教育部会の今日 文学教育における言語論の問題 ――〈読むことを読む〉という実践へ――佐野正俊 これまでの〈文学教育〉/これからの〈文学教育〉 ――文学という〈毒素〉の力――馬場重行 「〈語り〉を読む」ことと、「自己を問う」こと ――芥川龍之介『蜘蛛の糸』の教材価値を再検討する 齋藤知也 芥川龍之介『藪の中』の出口 ――「小説として読む」ということ――鎌田 均 教室で文学作品を愉しく、面白く読むために ――あまんきみこ「白いぼうし」を読む――中村龍一 〈新しい作品論〉〈新しい教材論〉との対話 ――「おにたのぼうし」(あまんきみこ)再読を通して――村上呂里 語り合う文学教育 ――教師にとっての意義――藤原和好 B 文学教育という問題 「思想科」の教材としての文学 ――あなたが心ひかれる文学作品に心ひかれる、 そのわけの根底にある思想を見つめるために授業が用意される――難波博孝 どのような文脈を包摂して文学教育を再構築するか 塚田泰彦 文学教育という問題 戸田 功 「どうしたって行けないけどそれでもぜったい行きたいどこか」に向かって ――新しい文学教育のために――山元隆春 C 言語技術教育を見直しつつ、その先へ 文学教育からの呪縛と解放 ――『羅生門』の有効性――蓼沼正美 子どもと文学をどう出会わせよう 三好修一郎 「書く」こととして「読む」 上谷順三郎 演劇の授業における文学作品の開示 ――演技についてのガダマーの記述を導きとした事例研究――田端健人 言語技術教育を見直しつつ、その先へ 丸山義昭 文学を開くための読みの指導過程 ――構造、形象、吟味――阿部 昇 Ⅲ 文学教育をひらく それを言ったらおしまいだ。 ――価値絶対主義と文学の力――須貝千里 「これからの文学教育」はいかにして可能か ――『白いぼうし』・『ごんぎつね』・『おにたのぼうし』 の〈読み方〉の問題――田中 実 「八○年代問題」は超えられるか ――あとがきに代えて、「空転」への対応と〈深層批評〉の可能性――田中 実 |