本との出会い、人との遭遇堀切直人 著
雑学派・越境人の文芸評論家が、十代からの古本屋めぐり、1960年代のアートの嵐との遭遇、編集者時代の作家、画家、演劇人との出会いなどを回顧する。
装幀 高麗隆彦
四六並製カバー272p ISBN:4-8421-0044-3 C0095 本体 1900円 |
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目次
中学生時代からの古本屋好き 川崎の近代書房に通った 土曜日の午後、神保町へ 早稲田古書店街出身です 文献堂で現代思潮社の本に出会った 石井隆と共につげ義春を読んだころ 唐十郎の『腰巻お仙』 種村季弘の『怪物のユートピア』 競輪場で「夢野久作全集」を読んだ 私の江戸川乱歩体験 私家版『冥府もぐり』の刊行 佐藤重臣編集長時代の「映画評論」 横丁の奥に種村季弘の家が 種村季弘、大いに語る 冥草舎主人・西岡武良 ジャンパーを着て大岡昇平に会いに行く 『日本夢文学志』を書いていたころ 「牧神」を編集していたころ 北宋社の編集者時代 大岡昇平監修「水底の女」もあり得た 電光石火の人・吉行淳之介 茅ヶ崎と横浜中華街での島尾敏雄 ある埴谷雄高会見記 不世出の文章家・澁澤龍彦 アジの開きを焼く赤瀬川原平 唐十郎の豊かな人脈 片山健は井戸を掘り当てた 木葉井悦子の窪地の家 「もの喰う女」武田百合子 色川武大と武田百合子の縁 石橋蓮司と緑魔子の「第七病棟」 劇団唐組がある二十一世紀 市村弘正の『「名づけ」の精神史』 浅羽通明・高井守・倉阪鬼一郎 引き合わせの名人・坪内祐三 路上の坪内祐三 坪内祐三に連れられて福田恆存に会いに行った 「素晴しき放浪者」山口昌男 飯島耕一の手引きで「金子光晴の会」へ 隆慶一郎とアルコール分九八%の酒 海野弘は尻尾をつかませない 湯河原の種村季弘 種村季弘はトップを走っていた 浦野興治の『諫早少年記』 高山宏から長文の手紙をいただいた etc |