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本居宣長「うひ山ぶみ」全読解

虚学のすすめ

白石良夫 著

わたしが目指すのは、まず著者宣長との対話である。したがって、注釈の基本は、宣長自身の学問や思想、あるいは宣長が生きた時代の学問や思想を土俵にして『うひ山ぶみ』本文を読む、というところに置く。 それと、もうひとつわたしの望むのは、本書(「うひ山ぶみ」注釈)の読者との対話である。宣長の学問がすぐれて今日的であるとするわたしの理解は、当然、今日の国語国文学や学問全体がかかえている問題への発言とならざるをえない。 注釈のいくつかが「説明」の域をなかば意図的に逸脱したのはそのためである。巻末のエッセイは、そこでは言い足りなかった、いわば補注・余説のようなものだと考えていただきたい。

B6並製カバー296p

ISBN:4-8421-0035-4 C3095
本体 2286円
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目次
まえがき
凡例
本文・現代語訳
【第一段】 物まなびのすぢ
【第二段】 みづから思ひよれる方
【第三段】 怠りてつとめざれば功はなし
【第四段】 志を高く大にたてて
【第五段】 道の学問
【第六段】 道をしるべき学び
【第七段】 六国史
【第八段】 よく見ではかなはぬ書ども
【第九段】 心にまかせて力の及ばむかぎり
【第一〇段】 語釈は緊要にあらず
【第一一段】 漢籍をもまじへよむべし
【第一二段】 古書の注釈を作らんと
【第一三段】 万葉集をよく学ぶべし
【第一四段】 古風・後世風、世々のけぢめ
【奥書】
注釈
〈一〉~〈三一三〉
附録
虚学の論理
共和国は学者を必要としていない
仰げば尊しわが師の恩―仮名遣い覚書(一)―
万葉集も現代仮名遣いで書こう―仮名遣い覚書(二)―
参考文献
あとがき
索引