SF作家:田中芳樹氏推薦書!
「小説を読む」とは、「自己を読むこと」なり
|
|
目 次
(はじめに) 1, 『羅生門』の読解 ――〈作者〉と末尾との関わり―― 2, 『城の崎にて』の読解 ――語る「自分」と語られる「自分」―― 3, 「語り手の気づきと変容」 ――クライエントとしての語り手・李徴―― 4,小説『こゝろ』の分析 ――その構造から―― (先生の贖罪、そして「私」の贖罪) 5, 『夢十夜 第六話』再考 ――「それで………略解った」と言ってしまう教育ある者の危うさ―― 6,太田豊太郎 ――「弱くふびんなる心」をめぐって―― 7,小説『高瀬舟』考 ――人情家「同心庄兵衛」と「オオトリテエ」―― 8,夏目漱石の思想の現在 ――「自己本位・私の個人主義・そして則天去私へ」―― (附)『こゝろ』のKのモデルについて 9,これからの高等学校の小説教材における試み ――「テクスト論」応用の可能性―― 10,堀辰雄『曠野』 ――光と影の演出―― (巻末の言葉) |