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三島由紀夫研究


長谷川泉・森安理文・遠藤祐・小川和佑 共編

 

彗星のように顕れて、忽然として去って逝った
天才児・三島由紀夫!
漱石・鷗外とともに近代文学史上に燦然と光り輝く三島由紀夫文学の再評価!!

四六判並製本カバー・512ページ

ISBN978-4-8421-0820-9 C3091
定価:2,970円(10%税込)

目 次

巻頭口絵 



1 三島由紀夫の世界
  ミネルヴァとマルス : 長谷川泉
  三島由紀夫(人と作品の系譜) : 磯田光一

2 作家論

  Ⅰ作家研究
    聖セバスチャンの顔 : 花田精輝
    ナルシシスムの運命 : 神西清
    三島由紀夫の家 : 江藤淳
    三島由紀夫小論 : 高橋和巳
    三島由紀夫小論(無垢の美学について) : 松原新一
    三島由紀夫論(終焉の美学への疑義について) : 馬渡憲三郎
    三島由紀夫の文体 : 原子朗
    三島文学の女性 : 田中美代子  
  Ⅱ三島由紀夫の周辺
    古今の季節(学習院時代の三島由紀夫) : 清水文雄
    作家志望者 : 野田宇太郎
    伊東静雄と三島由紀夫 : 小高根二郎

3 作品論

  Ⅰ作品研究 
   唯美と詩精神「初期詩篇」「花ざかりの森」の位相 : 小川和佑
    『仮面の告白』論 : 森安理文
    『潮騒』三島文学の素顔 :鳩岡晨
    『近代能楽集』論 : 石附陽子
    『金閣寺』について(その構造) : 三好行雄
    『鹿鳴館』論 :本田創己
    『青の時代』『宴のあと』『絹と明察』(三島文学における時事的諸相 : 有山大五
    『美しい星』『音楽』(モダニズム文学と接点) : 片岡文雄
    『憂国』『英霊の声』に於ける思想性(天皇制ナショナリズムの萌芽 : 池田純溢
    浪漫者への挽歌(わが友ヒットラーについて :村上一郎
    『喜びの琴』『朱雀家の滅亡』より『豊饒の海へ』(三島由紀夫のナショナリズム) :松本鶴雄

  Ⅱ三島由紀夫作品事典
    『中世』/『愛の渇き』/『真夏の死』/『沈める滝』 :越次俱子
    『重症者の兇器 』/『美徳のよろめき』 :小林陽子
    『白蟻の巣』/『橋づくし』 :斉藤かほる
    『私の遍歴時代』/『目ーある芸術断想』/『サド侯爵夫人』 : 松田悠実
    『三熊野詣』 :佐野和子

4 三島由紀夫の展望
   海外における三島文学の諸問題 :武田勝彦
   三島由紀夫研究の展望とその道標 : 遠藤祐
   三島由紀夫研究参考文献目録 :光栄堯夫
   三島由紀夫年譜 : 山口基

編集後記に代えて 逝きて五十年、三島由紀夫氏に捧ぐ : 三武義彦