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1日に何回「ある」という言葉を使っているだろうか?

先生のための

“ある”という動詞の
Q&A104

中村幸弘 著

 

“ある”という動詞に関係する104項目の一つひとつのQとAとが、読者にとって新しい発見と認識をもたらしてくれる一冊。

四六判並製本カバー・224ページ

ISBN978-4-8421-0800-1 C1081
本体:1,800円 + 税
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<目 次>
Q1 「ある」は、どのような事柄の認識で用いられているのか。
Q2 「ある」「いる」「おる」は、どういう点で共通し、どういう点で違うのか。
Q3 「ある」「いる」「おる」は、どう変遷し、現在があるのか。
Q4 古典語「あり」が、いま、どうして「ある」であるのか。
Q5 「有る・在る」があるのに、どうして仮名書きされるのか。
Q6 「男ありけり。」の「ありけり」は、どう訳されているか。
Q7 人間を含めた動物の存在は、古典語では、どう表現したか。
Q8 人間の存在を「いる」に言い換えた事情は、何だったのか。
Q9 昔話の「あったとさ。」「おったとさ。」は、どちらが正しいか。
Q10 人間の存在を「ある」で表現する方言は、いまもあるのか。
Q11 「ある」の補助動詞は、どんな用法がいくつあるのか。
Q12 室町時代の「である」と現代語のそれとは、どう違うか。
Q13 「てある」と「ている」とは、どう共通し、どう異なるか。
Q14 「て」に続く「おる」には、どんな特徴が認められるか。
Q15 「であられる」に影響されたかの「でおられる」は、是か非か。
Q16 形容詞連用形に付く「ある」の用例が限られるのは、どうしてか。
Q17 「だ」の丁寧表現「です」と「であります」とは、どう違うか。
Q18 現代語「ある」は、何についての存在を表現するのに用いられているか。
Q19 「神も仏もあるものか。」で、「ある」を用いているのは、どうしてか。
Q20 「ある」を打ち消した「あらない」がないのは、どうしてか。

Q21 「ある」の打消表現として、「ありはしない」といえるのは、どうしてか。
Q22 「ある」の反対語が形容詞「ない」であるのは、どう解したらよいか。
Q23 古典文に見る「あらず。」と「なし。」とは、どう違うのか。
Q24 「あらず。」と「なし。」とで、人間の存在をいう際など、どう違うのか。
Q25 「あらず」と「なし」とでは、どちらが多く用いられているか。
Q26 〈生きている〉意の「あり」は、現代語に残っているか。
Q27 「引用文+と+あり。」型の〈言う〉意の「あり」は、残っているか。
Q28 「声ある人」など、〈優れている〉意の「あり」は、残っているか。
Q29 「山がある。」の「が」は、「ある」から見て、どういう機能の格助詞か。
Q30 「一軒屋がある。」と「別荘がある。」とで、その「ある」は、どう違うか。
Q31 「一軒家がある。」でも、〈もっている〉意になる場合があるか。
Q32 「妻がある」という言い回しをするのは、どんな場合か。
Q33 「女がある」は、どういう〈女〉が、どういう関係にあった場合か。
Q34 「母がある」と言った息子は、どういう思いでそう言ったのか。
Q35 「音楽会がある。」は、どういう意味で、いつごろから見られるか。
Q36 「百万円ある」と「お金がある。」との「ある」は、同じか、違うか。
Q37 「五分ある。」と「時間がある。」との「ある」は、同じか、違うか。
Q38 「地震がある。」「台風がある。」は、どういう意味で、どんな意味から派生したか。
Q39 「思い出がある。」「アイデアがある。」などは、どう言い換えられるか。
Q40 「心あり」にも「心がある」にも多様な意味があるのは、どうしてか。

Q41 「花も実もある。」と「花がある。」とは、関係があるか、ないか。
Q42 「三日ばかりありて、」と「時あり」とは、関係があるか、ないか。
Q43 「家にありて」と「恋にあらなくに」とで、どちらが「なり」になったのか。
Q44 断定の助動詞「たり」が『平家物語』などに急に現れるのは、どうしてか。
Q45 「べし」に「べから」「べかり」などが生まれたのは、どうしてか。
Q46 「いづれの御(おほん)時(とき)にか、」の下には、どんな語句を補うのが適切か。
Q47 「異(こと)人(ひと)にすべうもなかりしこと」は、「あらざり」ではないのか。
Q48 森鷗外『舞姫』の「…けむ、あらず、これは…。」は、どう解したらよいか。
Q49 完了の助動詞「たり」の起源とされる「てあり」の用例は、存在するのか。
Q50 存続の助動詞「り」は、動詞「あり」であった、と見てよいか。
Q51 「生きとし生ける物」と「花を生ける」とは、関連があるか、ないか。
Q52 山崎正和の文章に「表現こそ稚拙であれ、」とあるが、活用形は何形か。
Q53 人間の存在を「ある」で表現した作品があったと思うが、教えてほしい。
Q54 「お伝えしてあります。」などが、対話者を責めることになるのは、どうしてか。
Q55 「権利がある。」と「義務がある。」とで、「ある」の意味は反対語の関係になるか。
Q56 「…たことがある。」の「ある」が〈記憶している〉意になるのは、どうしてか。
Q57 「残り物には福がある。」は、〈残っている〉意か、〈見つかる〉意か。
Q58 「運は天にあり。」と「敵は本能寺にあり。」との「にあり」は、どう違うか。
Q59 「被害がある。」のガ格をヲ格にしたとき、「ある」は、どう変わるか。
Q60 「摂食障害は、過度のダイエットにある。」の「ある」は、どう解せるか。

Q61 「あらぬ噂(うわさ)」の「あらぬ」は、どういう意味で、どう成立したか。
Q62 「もとより勧(くわん)進(じん)帳(ちやう)はあらばこそ。」(安宅)は、どう解せるか。
Q63 「あらまほし」の訳語として〈理想的だ〉が採用されたのは、いつごろからか。
Q64 「ありがとう」という感動詞は、「ありがたし」が、どう変化したものか。
Q65 「ありし日」の「ありし」は〈生きていた〉意だが、古典文ではどうだったか。
Q66 連体詞「ありし」が「ありつる」より遠い過去を指すのは、どうしてか。
Q67 「にこそあめれ。」も「にこそあんめれ。」も、何が変化したものか。
Q68 〈そうだ。〉を意味する「さり。」と「しかり。」とには、どういう違いがあるか。
Q69 「あるべき」が古典語では連語で、現代語では連体詞であるのは、どうしてか。
Q70 古典語の「さるべき」と「あるべき」とが同じ用法を見せるのは、どうしてか。
Q71 現代語「しかるべき」は、連語が適切か、連体詞が適切か。
Q72 現代語「あるまじき」は、古典語の時代、どんな意味だったのか。
Q73 「…にあらずや。」が「楽しからずや。」の理解を容易にするのは、どうしてか。
Q74 「…なくてありなん。」が〈よいだろう〉を意味するのは、どうしてか。
Q75 「…程こそあれ、…。」が〈…や否や、〉を意味するのは、どうしてか。
Q76 「一事のすぐるるだにあるに、」が〈めったにない〉意となる理由は。
Q77 「かしこきものは、乳母(めのと)の男(をのこ)こそあれ。」の二とおりの解釈を教えてほしい。
Q78 慣用連語「…ばこそあらめ、」の二とおりの読解法を教えてほしい。
Q79 「今こそあれ」(古今和歌集)が〈老い衰えているが、〉を意味するのはどうしてか。
Q80 「あればこそあれ、」が〈続いていたので、来られなかったが、〉と訳されるのは、どうしてか。

Q81 「叡覧あれば、」など、「あり」が尊敬表現となるのは、どうしてか。
Q82 「おっしゃる」の語源説に「仰せあり」「仰せらる」二説があるのは、どうしてか。
Q83 「行幸あらせられる」の「あらせられる」が成立した経緯は。
Q84 「優勝あらしめる」の「優勝」は、「優勝に」か、「優勝を」か。
Q85 「ある」の未然形に打消の「ない」が付いた用例は、本当にないのか。
Q86 江戸時代の遊女の表現「ありんす」は、どんな表現だったのか。
Q87 「仁和寺にある法師」(徒然草)に「或る」意を読みとるのは、是か、非か。
Q88 連体詞「ある」は、どのように成立し、いつごろから用いられているのか。
Q89 「ある程度までは」や「ある意味では」の「ある」は、どんな用法か。
Q90 「あるいは…、あるいは…、」の「あるいは」の「い」は、何なのか。
Q91 「所有」が連体詞「あらゆる」に相当するのは、どうしてか。
Q92 「あり通ふ」など、「あり」を前項とする複合動詞は、上代に限られるのか。
Q93 「ありありて」/「ありありと」/「ありとある」の成立事情が知りたい。
Q94 「落(おち)窪(くぼ)にもあれ、〇〇にもあれ、」と「課長であれ、△△であれ、」とは、同じか。
Q95 「ある」放任表現のすべてが、「課長にせよ、…、」放任表現に言い換えられるか。
Q96 「あられもない」の「あられ」は、どういう意味で、どう成立したか。
Q97 「あるだけ」のことを「ありったけ」ともいうが、その「たけ」は何か。
Q98 「ありさま」に似た意味に「ありよう」があるが、どう認識したらよいか。
Q99 「加(か)計(け)ありき」という言い方は、「始めに言葉ありき。」と関係あるのか。
Q100 古典文の挿入文末「…にやあらむ、」は、その後、どうなったか。

Q101 古典語動詞「あり」が付いて融合し、誕生した動詞は、どのくらいあるか。
Q102 『平家物語』に見る「ごさんなれ」は、どんな意味で、どう成立したか。
Q103 埴谷雄高『死霊』では《ある》を繫(けい)辞(じ)とするが、「である」でなくよいか。
Q104 丸山眞男『「である」ことと「する」こと』は、「ある」でなくてよいか。